それでも世界が続くならメンバー脱退についての手紙


こんばんわ。今日はみんなに話したいことがあります。
今日、僕らのバンドからドラムのノリオが脱退することになりました。

理由を簡単に話すと、ノリオが「新しい人生を生きてみたい」というのが理由です。
去年、ノリオが「燃え尽きたので脱退したい」と話してくれてから、ノリオの気持ちを待つ形で活動を中止したけど、2月3日の僕のソロワンマンにノリオが来てくれて、ショウゴとガースーが手伝ってくれて、4人で久々に集まって、嬉しくて、ノリオが「ごめん、気持ちは変わらなかった」って緊張しながら話してくれて。
一緒にバンドやりたかったけど、ノリオの生きたいと思う人生を無理矢理曲げるようなことは、やっぱり友達としてもしたくなかったから、受け止めることにしました。

それでも世界が続くならというバンドは、僕が自分で話すのもおかしな話だけど、世間的にもたぶんとても変わってるバンドだと思います。
遅刻可だし、スタジオをサボってみんなで悩み相談したり、ゲームしたり、みんなでたくさん話したり、僕にとって居場所でもあって、僕にとって青春で、今の僕の人生そのものでした。
同時に、全員の居場所になるように「この4人にしか出来ない音楽」にもこだわってきたつもりです。

このメンバーの誰かが脱退するっていうことは、僕にとっての「それでも世界が続くならの終わり」だと思っていたし、今でもその感覚は変わりません。
でも、ガースーとショウゴが「それでも、もうちょっとこのバンドやろうよ、やりたいんだ」って、きっと2人も同じ気持ちだったのに言ってくれて、ノリオにも「元々サポートとして入ったつもりで、気づいたらメジャーデビューしていつの間にかメンバーになってた感じだったけど友達だから続けてきたし。遅いかもだけど、しのくん達はもう一回ちゃんとドラマー探しなよ」って話もしてくれて。なによりみんなからファンレターの様なたくさんの気持ちのこもった手紙ももらって、読む度に、居場所がなかった僕にも居場所が出来てたんだなと思ったし、嬉しかったし、情けなくも悔しくもなりました。

ゼロからではないかもしれないけど、僕はもう一度、一から、ドラマーを探しながら、ショウゴとガースーと3人で、もうちょっとこのバンドをやってみようと思います。

今日から「それでも世界が続くなら」というバンドは、ドラムの叩ける友達が出来るまで、(仮名)をつけて、バンドをやる為にメンバーを探してみます。
メンバーが見つかるまで、(仮名)をつけてライブをやろうとついさっき話しもして。
(仮名)とかすっごいダサい話だってショウゴが笑ってたけど、僕にとっては自分ルールというか、自分に課した枷だと思って、(仮名)が取れるように、もう一人くらい友達が出来る様に、ちゃんとまたバンドが出来るように、足掻いてみようと思います。

現場主義でリアリストで想像力のない僕らなのでライブしないと新しい仲間なんて見つからないと思うから、3月くらいから、お世話になっていたライブハウスに頼んで、ライブしながらドラムやってくれる人を探そうと思います。時間はかかると思うけど。

気持ち的には、ここから、僕らにとって一番辛い時期になると思います。
俺はともかく、ショウゴやガースーを見かけたら仲良くしてあげて下さい。ライブも、不完全で未完成かもしれないけど、よかったら聴きにきてくれたら嬉しい。

なんていうか、人生ってうまくはいかないものだと思ってたけど、よく考えたらそんなの当たり前でさ、生まれた時からずっとそうで、でも、それでも生きていかなきゃなって僕も思うし、思いたいし、そうやって君にまだ言いたいしね。

君は元気かい?
うまくいかないことはあるかい?
好きだけど離れなきゃいけなかった人はいるかい?
悔しくて泣いたことはあるかい?
ボロボロになっても嫌われても否定されても、それでも足掻こうと思えることはあるかい?

俺は、そうね、きっとこのバンドなんだと思ったよ。
それを教えてくれたのは、これを読んでるみんなだと思ってる。
みんな、教えてくれてありがとう。

でも俺、君が「バンド続けてほしい」って言ってくれる度に、俺は「俺のことなんか気にしてないでいいのに。君もやったらいいのに」って思ってたんだ。
僕にとって音楽って、人間のためにあって、だから君や俺がそこからどうするかってことでもあってさ。
俺はバンドやることにしたよ。
俺はもう大丈夫、次は君の話しようよ。
君はこれからどうする?

俺のバンドの話は、今日はこれでおしまい。
このダサいバンドとダサい僕らの音楽を、これからもよろしく。
それ以上に、君は君のことも大切にしてほしい。

俺の話ばっかでごめん、長くなったけど、ショウゴとガースーがまってるので今日は戻ります。
また、どこかのライブで会おう。
その時は、お互いに、今日の続きのことを話そうよ。

本当にありがとう。
またね。


篠塚将行(それでも世界が続くなら)